2007年日本行動療法学会ワークショップの記録

 2007年12月2日、神戸国際会議場で開催されたワークショップの記録です。参加された方へ、パワーポイントの資料で40ページと43ページに重要な修正を加えていますので、ご参照下さい。もし質問などがありましたら、mindful_bt07@yahoo.co.jp までメールでご連絡下さい。
 なお、資料などはダウンロードしてお使いいただいて結構ですが(右クリックして保存可能です)、個人的な目的以外で使う場合は、事前に上記のメールアドレスまでご連絡下さい。


「マインドフルネスによる認知行動療法」

 近年、欧米を中心に、マインドフルネスを認知行動療法に取り込む動きが活発になっており、わが国にも、ACT、DBT、MBCT、MBSRなどが紹介されてきている。マインドフルネスとは、今の瞬間の現実に常に気づきを向け、その現実をあるがままに知覚し、それに対する思考や感情には捉われないでいる存在の有様を意味する言葉であるが、そのルーツは、2600年前に仏陀が推奨したマインドフルネス実践(観瞑想)にある。このワークショップでは、マインドフルネス実践に関わる基本経典のひとつであるアーナーパーナ・サティ・スッタ(呼吸による気づきの教え)の概説を通して、観察の対象を呼吸、感覚、感情、法則性と進めていくマインドフルネス実践の構造が認知行動療法に対して持つ示唆について、欧米で活用されている様々な技法とも対照させながら考察する。そして、認知行動療法の臨床に適用できるポイントを、症例検討も含め提示していく。

パワーポイントファイル
「呼吸による気づきの教え」
前半の音声ファイル(マインドフルネス実践の基礎)
後半の音声ファイル(認知行動療法の新たな展開)