2014年うつ病学会教育講演の記録

 2014年7月19日、広島国際会議場で担当した教育講演の記録です。マインドフルネスをキーワードに、うつ病治療におけるMBCT、MCT、BA、ACTの活用について概略をお話ししました。私の『新世代の認知行動療法』などの書籍とともに、皆さんの勉強にお役立て下さい。もし質問などがありましたら、私のツイッター・アカウント(https://twitter.com/hikumano1)か、mindful_bt07@yahoo.co.jp までご連絡下さい。
 なお、資料などはダウンロードしてお使いいただいて結構ですが(右クリックして保存可能です)、個人的な目的以外で使う場合は、やはり事前に上記までご連絡下さい。


「うつ病と新世代の認知行動療法

 今回の教育講演では、うつ病に対して実証的な効果が得られているMBCT、MCT、BA、ACTについて概説したい。まず、認知療法側からは、過去のネガティブな出来事を繰り返し考え続ける「反すう」という認知プロセスに注目をし、そこにマインドフルネスや注意訓練を適用することで効果を上げているMBCTとMCTについて紹介する。次に、行動療法側から、うつ病に特徴的な、自己に対する脅威場面からの回避やひきこもりに対する代替行動として、人生の望ましい方向性に沿った向社会的行動を増やしていくことを目的とするBAと、それでも頭でっかちになって動けない場合に、さらに行動療法的に認知の問題を扱っていくACTについて紹介する。以上を通して、うつ病に対する認知行動療法を、さらに効率よく幅広く適用していただくためのヒントが提供できればと考えている。

発表資料
音声ファイル